農業農村開発省獣医局によると、日本政府は22日、ベトナムからの鶏肉製品の輸入を承認した。ベトナムの鶏肉製品が外国に正規輸出されるのは初めて。
具体的には、株式会社児湯食鳥(宮崎県川南町)とベトナムの鶏肉加工販売会社ユニテック・エンタープライズ(東南部地方ドンナイ省)がドンナイ省に設立した合弁会社児湯&ユニテック(Koyu & Unitek)による輸出が認められた。同社は、鶏肉加工製品300tを出荷する予定だ。
鶏肉の輸出に向けた準備は、1年前の2016年6月から始まった。獣医局と児湯&ユニテックは、家禽の疫病・食品安全監視プログラムの実施や、日本側の要求に従って食肉処理・加工場に対する衛生要件を満たす努力を行った。今年5月には日本から派遣された調査団が児湯&ユニテックを評価し、日本に輸出する衛生要件をクリアしていることを確認した。
児湯&ユニテックは今年3月に鶏肉加工の新工場を竣工。1日当たりの加工能力は5万羽に上る。獣医局は今後、欧州連合(EU)など他の市場への輸出についても同社を支援するほか、家畜や家禽の肉製品を輸出する可能性のある他の企業にも輸出に向けた支援を行う。


