家電チャンアイン、今年は店舗網拡大に遅れ
ベトナム地場家電量販店チャンアインデジタルワールド(TAG)が、過去数年間の積極的な店舗網拡大から一転して、今年はまだ出店がみられない。5日付ダウトゥ電子版が報じた。
出店の停滞については、この間の出店ラッシュで投資に見合う業績拡大が得られず、戦略の転換を余儀なくされているとの臆測が出ている。第1四半期(1〜3月)の売上高は1兆1,340億ドン(5,000万米ドル、約56億円)、税引き後利益(純利益)は68億ドン余り。前年同期の売上高(1兆1,470億ドン)、純利益(90億ドン)から減少した。
同社は21省市に35店舗を展開しているが、ハノイに11店舗が集中するなど、北部が中心。最も南にあるのが中部ダナン市の2店舗で、それ以南は空白だ。昨年初めにはTAGの幹部が南部市場への進出の意向を示したが、まだ動きはない。
チャン・スアン・キエン会長はこのほど、「戦略に変更はなく、通年の出店数は昨年並みになる」と述べている。同社はまもなく、ハノイに3店(カウザイ区、南トゥーリエム区、タインチ郡)、北部ハイフォン市、ラオカイ省に各1店をまもなく開設する予定だという。


