ハイテク農業への融資、金利引き下げ求める声
ベトナムではハイテク農業事業向けに各銀行による低利融資が実施されているが、企業多数が一層の金利の引き下げを希望している。これに対して、銀行側は難色を示しており、実現は容易ではなさそうだ。5日付ダウトゥ電子版が報じた。
ベトナム国家銀行(中央銀行)の統計によると、これまでに企業4,000社余りと畜産農家3万2,000世帯余りが、通常より0.5〜1.5%低い金利で融資を受けている。4日に開かれたハイテク農業への融資をテーマとしたシンポジウムで企業の代表らは、ハイテク農業は初期費用が高く資金回収期間も長いとして、さらなる金融緩和策を訴えた。ある企業の社長は、3.5〜4%の金利引き下げを提案した。
中銀融資部のグエン・クオック・フン部長は、ハイテク農業に携わる企業は投資額の最大70%までの融資を無担保で受けることができており、緩和策が既に取られていると説明した。一方、エコノミストのボー・チー・タイン氏は、インフレ率が安定し金利や為替に対する圧力の弱い現状を背景に、貸出金利が引き下げられる可能性があるとしている。


