AMS、枯れ葉剤被害者会に車いす寄贈
物流や建設事業を手掛けるアジアマシナリーソリューションズ(AMS、京都市)のベトナム法人AMSベトナムは11日、米軍がベトナム戦争で散布した枯れ葉剤の被害者を支援するベトナム枯れ葉剤被害者の会(VAVA)に車いすを10台贈呈した。寄付は今回で7回目となる。
AMSベトナムの今井淳次代表は贈呈式典で、「仕事をさせてもらっているベトナムに恩返しがしたいという思いで社会貢献活動をしてきた。ベトナムでの仕事が続く限り支援していきたい」と述べた。VAVAの代表者は、「障害者にとって大きな応援になる」と感謝の意を伝えた。
AMSベトナムは2011年から社会貢献活動として車いすを寄贈。今回の分を含めて計70台をVAVAに贈った。またハノイのベトドク病院などへの寄贈を含めると計100台に達した。
VAVAの資料によると、米軍は1961〜71年に110トンの毒物を散布した。このうち8,000万リットルが除草剤で、61%はダイオキシンを含んだ枯れ葉剤だった。ダイオキシンの含有量は366キロに相当した。300万人が健康上の被害にあい、第2世代、第3世代にも先天的な障害が出ている。


