ビナコミン、ラムドンのアルミナ工場が黒字
ベトナム中部高原ラムドン省タンライにある国営ベトナム石炭鉱産グループ(ビナコミン)のアルミナ工場は、2017年上半期(1〜6月)の税引き前利益が600億ドン(264万米ドル、約2億9,960万円)余りに達し、操業から続いていた赤字が初めて黒字に転換した。もう1カ所のダクノン省ニャンコーのアルミナ工場では、今月中の商業運転開始に向けて準備が進んでいる。11日付ダウトゥ電子版が報じた。
ビナコミンによると、両工場の年産能力はそれぞれ65万トン。タンライ工場は13年10月に操業を開始し、17年にフル稼働に入った。製品は中国や韓国、日本などに輸出されている。1トン当たりの製品価格は、14年に581万ドンだったが、技術改善などの努力により徐々に値下げし、今年は393万5,000ドンとなる見込みだ。収支も改善し、今年は年初から黒字を計上している。
一方、ニャンコー工場は16年9月末に試運転を、同年12月から製品の生産を開始した。今月3日までにアルミナ16万3,663トンと前駆体のハイドレート3万2,891トンを生産しており、月内に商業運転に移行する見込みとなっている。商工省がアルミナ生産案件を調査した結果は、政府と共産党政治局に報告され、今後の方針を決める際の参考にされるという。


