国営企業の株式化、年間計画の達成困難
ベトナム政府の企業改革・発展指導委員会は11日、2017年上半期(1〜6月)の国営企業の株式化が遅れていることを明らかにした。11日付VNエクスプレスが報じた。
副委員長を務めるレ・マイン・ハー政府官房副長官によると、上半期の株式化は6社にとどまり、14社が株式化案を作成中の段階にある。ハー副長官は、年間に株式化できるのは、計画より5社少ない40社にとどまるとの見通しを示した。
委員長を務めるブオン・ディン・フエ副首相は、遅滞の原因として、この間の査察・調査で不正が指摘された結果、省庁・地方が事後の責任追及を恐れて、自らの権限で株式化を決定することを避け、政府に意見を求める傾向が現われていることを指摘した。
報告によれば、国は上半期に22社から資金を引き揚げ、簿価は計6,660億ドン(2,930万米ドル、約33億2,000万円)余り、売却益は11兆5,890億ドン余りだった。22社のうち6社では、額面より低い価格で資金を引き揚げたという。


