グラブ、運転手と乗客向けの任意保険加入
配車アプリ「グラブ」を運営するグラブ・ベトナムは、二輪車配車サービス「グラブバイク」での移動中の事故に最大1億ドン(4,400米ドル、約49万9,000円)、自家用車版「グラブカー」での移動中に同8億ドンの保険金が支払われる任意保険の付保を開始した。12日付VNエクスプレスが報じた。
グラブ・ベトナムのジェリー・ジム社長が、運転手と乗客向けに自賠責に加えて任意保険の購入を始めたことを発表した。保険の購入は、乗客や運転手からも歓迎されている。グラブバイクを利用中に事故に遭った女性によると、事故直後にグラブ側から連絡があり、謝罪を受けるとともに保険金請求のための手続きの説明を受けた。女性は、「まさかバイクタクシーが保険を付けているとは」と驚いたという。
またホーチミン市ゴーバップ区のバイク運転手は、サービス中の事故で足を骨折したが、治療費として1,000万ドンの保険金が支払われた。同運転手は、バイクタクシー歴20年で一度も保険を購入したことがなかった。「保険を付けることは簡単でない」と考えていたというが、事故後に治療費の保険請求をできたので、「家族が非常に助かった」と話す。
グラブは、任意保険への加入で乗客と運転手が安心してグラブを利用できるほか、会社の信頼や競争力向上につながると考えている。


