2017年08月12日

ベトナム “代用ウナギ”パンガシウスとは?現地取材

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“代用ウナギ”パンガシウスとは?現地取材

最近、値段の高いウナギの代わりとして東南アジアのベトナムで多くとれる魚が「安くてかば焼きにしてもおいしい」と注目されている。

 今年も迎えたウナギの季節。全国展開するスーパーでは今年から“ある魚”を使ったかば焼きの販売が始まった。価格は国産ウナギの3分の1という手頃さ、名前は「パンガシウス」と表記されている。




 「パンガシウス」が養殖されているというベトナムに向かった。船でメコン川の支流を進み、案内されたのはパンガシウスの養殖場。船をおりると、そこには大きな池のようなものが広がっていた。

 記者「(パンガシウスを手に持って)顔はナマズみたいな感じですね」

 パンガシウスは元々、東南アジアに広く生息しているナマズの一種。ベトナムでは「バサ」と呼ばれる大衆魚で、近年は大規模な養殖が行われ、世界各国に輸出されている。去年の生産量は10億トン以上で、ほとんどが海外への輸出用(日本は1%以下)だ。

 ホーチミン市内にあるベトナム料理の専門店を訪ねた。パンガシウスを使った料理は、ベトナムの家庭の味として人気があるという。




 ベトナム料理店の従業員「パンガシウスは、スープにしたり焼いたりして、よく食べられています。体にいいタンパク質が豊富なんですよ」

 最新の設備を備えるパンガシウスの加工工場を特別に見せてもらった。

 パンガシウスの身は大きさごとに選別され、入念に洗浄などが行われる。この会社の輸出先のうち、50%をイギリスやオランダなどヨーロッパ向けが占め、イギリスの「フィッシュアンドチップス」などの料理に使われるという。

 この会社が本腰を入れて取り組んでいるのが「日本市場の開拓」だ。今年の日本への輸出量は、2015年(260トン)に比べ、約4倍の1000トンに増える見込みだ。




 その主力にと期待しているのが「かば焼き」。この会社では高騰するウナギの代替品として、日本に輸出するための試作品を作っていた。

 パンガシウスのかば焼きを試食した。

 記者「身はふっくらとしているが、臭みなどはない。淡泊な味わいで、かば焼きの風味ともよく合う」

 パンガシウスを養殖・加工する水産会社の社長は「日本市場はとても魅力的です。パンガシウスは日本で、ウナギの代替魚として成功できるでしょう」と話す。

 パンガシウスがウナギのかば焼きの代わりになるかどうかは人それぞれだが、近い将来、日本の食卓で存在感を示す日が来るかもしれない。




posted by HA-NAM at 23:25| ★経済・株価・金利★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする