観光地で日本人被害の窃盗・強盗致傷事件が多発(ベトジョー)
在ホーチミン日本国総領事館によると、このところホーチミン市をはじめとする観光地で日本人が被害に遭う窃盗事件や強盗致傷事件が多発している。
ホーチミン市1区のベンタイン(Ben Thanh)市場周辺では、日本人観光客がバイクに乗った犯人にパスポート入りのカバンをひったくられる事件が多発している。同区のグエンフエ(Nguyen Hue)通りの歩行者天国やドンコイ(Dong Khoi)通り、レタントン(Le Thanh Ton)通り、デタム(De Tham)通り周辺でも同様の事件が頻発しているという。
南中部沿岸地方ビントゥアン省ファンティエット市の観光地ムイネーでは、砂丘を観光していた日本人観光客がベトナム人の男2人組に転倒させられ、鈍器で頭部や顔面、腕など複数か所を殴打されて負傷し、さらに所持していた現金やパスポート入りのカバンを強奪された。
また、ホーチミン市レタントン通りの路地では、在住日本人が国際刑事警察機構(インターポール)捜査官を名乗る中東系らしき外国人の男に現金を盗まれる事件が発生している。この男は制服を着用し写真入りの身分証を示した上で、ニセ札事件を捜査中だと英語で説明。日本人の財布を確認するふりをして現金の一部を抜き取り、さらに自宅内に立ち入って日本人が保管していた現金の一部を盗んだという。
こうした事件が多発していることから、在ホーチミン日本国総領事館は、常に周囲に注意を払い警戒を怠らず、人気のない場所を避けて不審人物に接近することのないよう注意を呼びかけている。