トッカビ ルーツをありのままに 民族の歴史・文化を学ぶ /大阪(毎日新聞)
外国にルーツを持つ住民が多い八尾市。古くは在日コリアンに始まり、今はベトナムや中国の人たちもよく見かける。日本社会に軸足を置きながら外国にルーツを持つ彼ら、とりわけ子供たちを長年にわたって支えてきたのが、NPO法人「トッカビ」だ。
夏休み真っ盛りの8月上旬。八尾市内のトッカビの事務所を訪れると、地元の小学生たちがトランプゲームに興じていた。飛び交う言葉は日本語だが、ルーツはみんな日本以外にある。聞けば、ベトナム、中国、そして朝鮮半島という。ここでは誰にも気兼ねせず、自らのルーツをさらけ出せる。