2017年07月25日

ベトナム 国営ビール2社、外資が争奪 越政府 株売却手続き詳細、週内にも公表

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ベトナム政府は、年内に予定している2大国営ビール会社のハノイビール・アルコール飲料総公社(ハベコ)とサイゴンビール・アルコール飲料総公社(サベコ)の2社について、政府保有株売却手続きの詳細を週内にも公表する。同国は高い成長が見込まれる東南アジアの中でも最大のビール消費国で、これを機に外資による争奪戦が本格化する。

 ベトナム政府の保有分はハベコ株式の82%、サベコ株式の89.59%。サベコのレ・ホン・サイン前最高経営責任者(CEO)は20日、ハイネケン(オランダ)とアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI、ベルギー)、アサヒグループホールディングス(HD)、キリンホールディングスなどが同社の株売却に興味を示していると明らかにした。

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 会計事務所KPGMベトナムのマネジングパートナー、ジョン・ディッティ氏は「ベトナムほど高い成長の可能性を持つ国は多くない」と話す。

 英市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、ベトナムのビール市場ではハイネケンが伸びた一方、カールスバーグ(デンマーク)の市場シェアは過去4年間低下している。

 ハベコ株式の17.51%を保有するカールスバーグのハートCEOは5月、投資家向け説明会で、ハベコ株の買い増しに意欲をみせた。

一方、ハイネケンのバンボクスメールCEOは4月の年次株主総会で「タイガー・ビール」ブランドが好調だった2016年の売上高は前年比10%以上増えたと発表。営業利益はベトナム市場が牽引(けんいん)し約27%増えたという。

 サッポロホールディングスによると、同社の海外売上高に占めるベトナム市場の割合は10年後に半分程度になるとの見通しを示した。数年後にはベトナムのビール年間消費量は日本の同60億リットルを上回るとみている。

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 ベトナムでは、中間層の拡大や若年人口の増加でビール需要は02年以降4倍に増えている。ユーロモニターは、ベトナムの一人当たりビール消費量は今年40.6リットルに達すると推計する。

 ユーロモニターは今月公表したリポートの中で「ベトナムは注目すべき市場だ。屋台でビールを飲む習慣が根付いていることに加え、急速な都市化の進展もあり16〜21年にはビール消費の成長率が最高に達する。ビールメーカー間での競争が激化し、積極的な販促策や新製品発売でビール消費がさらに増えるだろう。ハイネケンとカールスバーグのベトナム市場シェア争いでビールの売り上げは急増している」と分析した。

posted by HA-NAM at 14:39| ★経済・株価・金利★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする