ベトナムの農業・地方開発省は、気候変動の影響を受け、21世紀末までに同国のコメ年産量が昨年の約16%にあたる720万トン減少する恐れがあると予測する。また、気候変動は食糧安全保障や持続的な農業の開発に重大な影響を既に及ぼしていると警鐘を鳴らした。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。
コメは同国の主要農作物で、国連食糧農業機関(FAO)によると、昨年の生産量は4360万トン(推定)、今年は世界5位のコメ生産国になると予測される。コメの生産減は同国経済に大きな影響を与えるとみられている。
同国は過去15年、気候変動に伴う洪水などの自然災害が多発し、農業のほか社会・経済活動が深刻な打撃を受けた。農業・地方開発省の報告書は、自然災害による経済損失が年平均9億ドル(約1011億円)に上り、国内総生産(GDP)の1.5%に相当するとしている。
自然災害の被害軽減に向けた対策が講じられているものの、同省幹部は「今後、気候変動による超大型台風の発生などによる農作物被害が予測されるなか、さらなる対策が必要だ」と強調した。


